このページにたどり着いたあなたは生産技術でしょうか?
それとも生産技術に興味がある学生や技術者でしょうか?
Googleで「生産技術」と検索すると、サジェストにこんなワードが出てきます。
「生産技術 きつい」
「生産技術 やめとけ」
「生産技術 負け組」
生産技術はそんなに厳しい職種なのか?と心配になるかもしれませんが、
生産技術歴6年の筆者が体験をもとにこう言われる理由を解説します。
↓そもそも生産技術ってどんな仕事?
記事作成中
↓生産技術のよいところ
記事作成中
生産技術がきつい、やめとけと言われる理由
残業時間や休日出勤が増えがち
まずは体力的なきつさですね。
生産技術や工場など、製造現場に近い部署は慢性的に残業時間が多くなります。
客先の納期に製品を間に合わせるための生産の準備であったり、
品質不良や設備故障といった突発的なトラブル対応といった
すぐに対応しなければいけない仕事が多いためです。
また、現場でデータをとったり、データを整理して報告できる形にしたりと、
地道かつ時間のかかる業務も多いです。
工場に近い文化があり、
「遅くまで残って頑張っている!」「早く帰るなんて暇なのか?」
といった長時間労働自体を評価する考え方が強く残っているのも一つの原因だと思います。
大きな設備工事を担当する部署では、製造ラインが止まる土日や長期連休に工事を行うため、
休日出勤が増えます。
他の部署に異動すると楽に感じられること、同期より給料が増えることはメリットです。
板挟みになりやすくストレスが増えがち
こちらは精神的なきつさです。
生産技術は、職務上いろいろな部署の間に立つことが多いです。
現場と開発や品質保証、生産管理と上司、IT部門や安全部門や他社などなど…
思い出すだけで頭が痛くなってきます…
例えば、上司に指示された試験を現場に「そんなの無理だよ!」とつっぱねられたり、
発注先の納期遅れが理由なのに頭を下げて生産計画を調整してもらう、
といった理不尽な板挟みにあうことがよくあります。
また、幅広い知識を求められるので、経験が浅いうちは特にしんどいです。
(間接部門からは現場に詳しいとりまとめ役として扱われ、
現場からは技術的なことは何でも知っているていで仕事を投げられる、等)
生産技術で出世する人はコミュ力が高いか、他人に遠慮のない人が多いです(体感)。
勤務場所が地方や工場に固定される
環境面のきつさです。
便利な都会に慣れていると、地方勤務や工場勤務は抵抗のある人もいると思います。
地方や工業地帯には遊びに行く場所が少なく、居酒屋やパチンコ屋が娯楽、
みたいな地域も少なくないので、趣味が合わない人にはつらいです。
大企業では海外転勤があるため、入社や配属前に勤務地や転勤の有無は確認したほうがよいです。
☆筆者の意見
きついのは本当です。もっと環境はよくなってほしいです。
定時や自分の都合に合わせて帰りたいのならやめた方がいいです。
ただし、結果が出ないと激詰めされたり、日付をまたぐまで働くようなことはまず聞きませんし、
真面目に仕事をしていれば長い目で見てくれるので、
心配しすぎる必要はないと思います。
生産技術が負け組と言われる理由
工場にいることが多い
現場に話を聞きに行ったり、作業することが多いので、
工場で働いているイメージがあるのかもしれません。
実際、汗をかきながら鉄粉や油で汚れるような作業をしたこともあります。
理系の大卒や院卒イコールエリート!きれいなオフィスで働いている!
と思っている人にとってはイメージと違うかもしれませんね。
生産技術には現場出身の人もいる
生産技術には理系の大卒や院卒だけでなく、現場からきた人たちもいます。
試験を行う際には実際に作業スキルのある人が必要だったり、
現場の事情を知っている人がいることで生産技術の業務がスムーズに進むためです。
研究開発に比べると、エリート感はないイメージがあるのでしょう。
ちなみに、現場で出世するような人は経験豊富なうえにめちゃくちゃ頭が切れます。
適当なことを言うとめちゃくちゃ怒られるので怖いですが、とても尊敬しています。
☆筆者の意見
決して負け組ではありません。これは明確に否定しておきます。
会社によって、製造現場の立場が強いところなら出世コースにもなります。
(筆者も花形だね!と同期に言われたことがあります)
関わる部署が多く、広範なちしきが身につくため、多職種にも応用がききます。
ただ、会社によっては立場が弱く、工場の補助役みたいになっている場合もあります。
生産技術と一口に言っても会社によって業務内容や立場が違うので、
内部の人に聞くなどして事前によく確認することをおすすめします。
まとめ
ネガティブな情報が目につきがちな生産技術ですが、
ものづくりを最前線で支えるやりがいのある仕事であることは間違いありません。
ただし、環境のハードさから合う合わないは分かれるのも事実です。
興味のある方は、ネットの情報に惑わされず、ぜひ直接話を聞いてみるとよいと思います。

コメント